東京・銀座8丁目 大きな窓から外光が入る明るい展示場をもつ大型画廊

東京銀座のレンタルギャラリー 銀座アートホール
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公文淳子展

2011年6月6日(月)~6月12日(日) (11:00~18:30 初日は13:00から 最終日16:00まで)

  • Lady GAGA 1800×2000

ご挨拶

 何故、今、花なのか……

 湿度70%気温28℃、熱帯雨林の森をさ迷い、この世のすべての事象が湿気で流され、歪み、溶けだす日々。
 そんなモノトーンの世界で、赤い絵具を刷かれたハイビスカスが天を仰ぐ。
 その花心はマニキュアを塗ったヤモリの吸盤、艶やかな粘液質のそれは、何を捕えようというのか……!
 ドックン、ドックン、血の流れる音がする…。
 心臓の鼓動が聞こえてきそうな、生き者としての植物たち……。
 カドミウムグリーンに包まれた蕾は、赤子の拳を突き出し、今にもはじけとびそう~
 陽にかざす花園は、火喰い鳥となり、光を咀嚼する音は、グラスファイバーが裂ける音なのか……。

 何故、今、花なのか~
 寡黙なヨガ行者のいる冬の森では、青い静脈の浮きでたクリスマスローズが、霜柱に姿を写し、豊かな土の幾何学模様を食べつくす……。
 その青白い横顔は、聖者かゾンビか~!
 あくまでも、冷ややかな行進は……氷の女王を思い出させてくれる。

 何故、今、花なのか!
 真赤な動脈の河が流れる椿は、前触れもなく(三月うさぎ)のように唐突に地に落ちる。
 一つ、二っつ、三っつ、未だ西の空に月が在る朝から、東の空に月がもどる時も~
 いくつも、いくつも、凍り付く大地に舞い降りる……
 舞い降りつつ、何を語り合うのか…?
 オシャベリ談義は、通りかかった犬達に邪魔されない限り続く……。

 何故、今、花なのか?
 獣道を走り続けてきた、生者としての植物達を今の(わたし)が追いかける……

2011年5月 公文淳子

公文淳子先生画歴

1968年 自由美術協会初出品 初入選
1989年 第25回記念全国公募神奈川県美術展 特別奨励賞受賞
東京都美術館 東京展大賞受賞
1990年 自由美術協会平和賞受賞

作品・展覧会の様子

  • 展覧会の模様
  • 展覧会の模様
  • 展覧会の模様
  • 展覧会の模様

銀座アートホール

〒104-0061
東京都中央区銀座8丁目
110 番地高速道路ビル
(銀座コリドー街)

営業時間:11:00〜18:30

笠原グループ司株式会社
03-3571-5170
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