第四十一回 筆禅會展 併催:白隠慧鶴・山岡鐵舟他
ご挨拶
ご清祥のことと拝察いたします。 さて、本会は書に於ける線質の可否を第一として研究して参りました。 入木の術には固より劣りますが、本物の書を希求する心意気を観て頂ければ幸いです。ご叱正のほどお願い申し上げます。 併せて、本質美を希求する上での指針となる名品を展示致します。
2024年12月 筆禅會 会長 横田貫厚
筆禅道とは
筆禅道とは、筆で禅を行ずることである。 禅といっても、当たり前の人間生活を離れてはない。 それは自己の当面した、いま、ここになり切ることである。 なり切るとは、ちょうどコマがフル回転して、あたかも静止しているがごときもの。 そこを「無心」と云い、その「無心」を「断處皆連、連處皆断」として、正念相続することである。 書を通してそこを自覚的に行うのが、筆禅道である。