中島通善 遺作展
ご挨拶
2024年5月5日に急逝いたしました中島通善の回顧展。ヨーロッパ美術界における木版画の評価を覆した中島版画の軌跡をたどる個展となっています。 生前使用していた彫刻刀、絵の具などの道具、未公開作品、若き日に描いた油絵、そして最後の作品を公開いたします。
2024年11月 江戸画坊 廣部雅子
プロフィール
中島通善 なかじま つうぜん 1944年3月生まれ。 代々東京浅草の出身。父は仏教家、母は蒔絵師の娘。 都立北園高校、早大文学部美術専修卒。 14歳より木版画を始め,出版社勤務などを経て独学で自画・自刻・自摺による木目を生かした透明感ある独自の木版画「版木画🄬」を確立。 世界各地に招聘され、パリサロンでは、陰影礼賛がここにありと絶大な評価を得ている。2024年、5月5日惜しまれながら永眠。
■2000年4月 米国サンフランシスコ桜まつりで個展。2003年にも招聘される。 ■2001年5月 英国「JAPAN 2001」に招聘され、現代日本の版画家を代表してロンドンで個展開催。 ■2004年4月 パイオニアよりDVD「日本の面影」(音楽/ジョセフ・カーン・版木画/中島通善)を発売。 ■2005年5月 日貿出版より新画集 日本の面影「粋」を出版。 ■2005年7月 富山県朝日町立ふるさと美術館にて展覧会開催。 ■2005年11月 シドニー グローバルギャラリーにて個展開催。 ■2006年度 PHP研究所発行「 <http://edogabou.com/info/index.html#voice> 月刊Voice」表紙担当 ■2008年6月 日仏交流150周年 パリ日仏文化センターにて個展開催 ■2008年9月 日仏交流150周年 パリ近郊 ダマリー市主催 シャトー・デ・ブーヨンにて日本人初の個展開催 ■2010年9月 パリOVNI新聞主宰ギャラリーにて個展 ■2010年10月 パリ郊外 ダマリー市主催 シャトー・デ・ブーヨンにて2度目の展覧会 ■2010年11月 南仏ロードン市主催 Laudun Le Japon Maitre des Arts に招待作家として展覧。■2011年12月 大統領が唯一後援する、フランス最高画壇 ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール、ルーヴル美術館カルセール・ド・ルーヴル展 において12点展覧、銀賞受賞。木版画での銀賞受賞は150年の歴史のなか記録が無く、極めて異例であり快挙といわれる受賞を果たした。 ■2012年7月 ソシエ・ナショナル・デ・ボザール サロン正会員となる。 ■2012年11月 フランス・サンモール市より最も優れたアーティスト1名に贈られるサンモール市長賞受賞。 ■2014年10月 バヴァ・ヂュ・ロン美術展において、古くから画家の村として有名なグレ市より、グレ市長賞を受賞。 ■2014年12月 ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール、ルーヴル美術館カルセール・ド・ルーヴル展において2011年の銀賞に続き日本の静かな風情が感動的な作品とサロン特別賞を受賞。 ■2015年6月 ウクライナ・キエフ ハネンコ美術館にて国際交流基金と日本大使館後援の中島通善展開催。 ■2015年12月 ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール カルセール・ド・ルーヴル展において、昨年につづきウジェーヌ・ブーダン賞を受賞。木版画で3度の受賞は例がなくフランス美術会が騒然となる。 ■2018年12月 ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール カルセール・ド・ルーヴル展において、外部審査員より2度目の銀賞受賞。 ■2019年12月 ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール カルセール・ド・ルーヴル展において、金賞受賞。