中島通善 版木画 日本の面影展
ご拶挨
2011年12月に150年の歴史を誇るフランスのサロン、ソシエテ・ナショナル・デ・ボザールより招待を受け、ルーヴル美術館カルセール・ド・ルーヴルに展覧、銀賞を受賞。
フランス美術界において、木版画作品では異例の銀賞受賞で驚きを与えた、中島通善版木作品25点と、新画集を発表いたします。
主催:江戸画坊(有限会社TAC)
江戸画坊のHPはこちら⇒http://www.edogabou.com/
画集『日本の面影』発刊によせて
木版画を始めて半世紀が過ぎました。『版木画」とは「版木の彫りと摺りがつくる画」といった意味で、私が編み出した木版画に付けた名称です。
基本的には『浮世絵木版』と同じ道具と材料を使った手仕事ですが、私の場合、自分で描いた下絵を自分で版木に彫り、自分で摺っています。最も大きな違いは木目を出した透明感のある摺りにあります。
版木画の魅力は、肉筆画や他の版画では表現できない版木を摺って初めて出る平面にあります。手法も題材も日本の気候・風土・歴史に育まれた日本ならではの作品と自負しています。
本書は、カルセール・ド・ルーヴル展覧作品に新作を加え、1999年と2005年に日貿出版社より刊行した2冊の画集『日本の面影』より、私の足跡をとどめた作品を選んで構成してあります。
2012年10月
中島通善
鬼才の版画家 中島通善
1944年生まれ 東京都浅草出身
早稲田大学文学部美術卒 木版画歴50年
「版木画」と名付けた自画・自刻・自摺の木目を活かした透明感ある独自の木版画を確立。
鬼才の版画家として世界各国で個展。
2011年 ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール展、招待作家にして銀賞受賞
現在 ナショナル・デ・ボザール正会員