第29回 画柳会展
ご挨拶
―画柳会の意義―
おかげさまで画柳会は来年で創立30周年を迎える。
会の絵描き仲間たちは 柳のようにしなやかな精神を基盤にしている。何者にも囚われず、誰にも属従せず、競わず、それぞれの個性を絵に生かし、自我の表現を筆に委ねることに重点を置いてきた。
だから同じ会の会員でありながら誰一人として同じ絵を描かない。絵はその人の人生そのもの。一生懸命生きてきた証。波乱万丈のそれぞれの人生を冷静に絵で表現する。長い時間粛々と絵と向かい合うのは至福の時と覚える。
昨年の夏は橘家の末裔にあたる神社の天井画を 個性を消さず、会員総出で仕上げた。
新しい天井画が仕上がった。画柳会の 別名、「我流会」たる由縁をこの世に残したと言える。
2017年5月 画柳会一同
出品者
宇野 正子/江部 具仁義/加藤知寿子/小川 秀夫/加賀見智子
鹿島田 一平/加藤 三夫/木田 和子/倉田 幸雄/志村 佳菜子
中田 恭子/新倉 泰子/馬場 泰二/樋口怜亜/総山 友雄
藤本 良明/森脇 直人/養田 薫/米澤 玲子(顧問)
(五十音順)
「画柳会」について
1988年に小川博工画伯(フランス芸術家協会永久会員、2008年逝去、享年86歳)により創立。
「画柳」には「我流」という意味がこめられ、「絵はこう描かなければならない」ということはなく、個々人がその個性を表現していけばよいという創立者の基本方針から命名された。
また、柳のようにしなやかに永く描き続けていこうという思いも込められ、描画活動を通じて人生の充実を図るという志を持って描画の向上を目指している美術団体。