高橋義治展
ご挨拶
今回で5回目となる高橋義治作品展は、初めての夏季展示となりますので未公開の夏モチーフ作品もご覧頂けます。
芸大で小磯良平の油彩画クラス卒業後、ドイツに渡り、西洋の世界を日本人の感性を通して表現してきました。
銅版画作品はオリジナル作品を元にして、オリジナル作品の持つ柔らかいタッチを、そのまま表現する技法を編み出しました。通常の銅版画からは得がたい、ニュアンスが感じられます。
震災後のみなさまの心を癒す一時を作品と共に過ごして頂ければ幸いです。
高橋千晴
作家紹介 高橋義治
1943年(昭和18年) 東京に生まれる
1965年(昭和40年) 東京芸術大学油画科卒業
1966-69年(昭和41-44年) ミュンヘン国立芸術アカデミー油画科
1973年(昭和48年) 州立ミュンヘン大学講師
1974-81年(昭和49-56年) ザルツプルグカレッジ講師
1981-84年(昭和56-59年) ザルツプルグカレッジ エッチングワークショップ主任
1986-89年(昭和61年-平成元年) インターナショナルサマーアカデミー、ザールラント、水彩主任
1993年(平成5年) Niederbayern, BMW主催版画シンポジュウムEAST ‘MEETS WEST’主任
1998年(平成10年) ドイツ バイエルン州BadReichenhallにて没、青山に眠る
コレクション
オーストリー文部省
オーストリー、ザルツプルグ市文化庁
オーストリー、ザルツプルグ市立大学 図書館の天井壁画
ドイツ、パド、ライヒェンハル市立病院
受賞経歴
芸術家の登竜門であるザルツプルグ市のコンクールで1等及び2等獲得。
その際、画家オスカー・ココシュカ氏の目に留まり、当時の「ギャラリーウェルツ」オーナーへオスカー氏が「この青年は将来性があるから作品を扱いなさい」と助言。ヨーロッパで人気を博すきっかけとなる。
ザルツプルグ市の版画工房協会最優秀賞受賞。