高橋義治展
ご挨拶
銀座アートホールでの4回目の高橋義治作品展です。芸大卒業後、ドイツで銅版画を学び、その後30年に渡ってドイツで制作活動を行ってきた彼の作品は、東洋と西洋の文化が交じり合った独特の雰囲気を醸し出しています。
前回までは、YOSHIの銅版画作品の特徴ともいえる、赤・黄・青の3色の版から作られる、色彩豊かなメルヘンの世界をご覧頂いてきましたが、今回はちょっとそれから離れて、YOSHIの若い時代の抽象作品や色のない作品をご覧頂きたいと思います。同じモチーフで色が微妙に違う連作では、YOSHIが制作過程で試した色遊びをお楽しみ下さい。
小品のオリジナル油彩・グアッシュ作品の展示もございます。
高橋千晴
作家紹介 高橋義治
1943年(昭和18年) 東京に生まれる
1965年(昭和40年) 東京芸術大学油画科卒業
1966-69年(昭和41-44年) ミュンヘン国立芸術アカデミー油画科
1973年(昭和48年) 州立ミュンヘン大学講師
1974-81年(昭和49-56年) ザルツプルグカレッジ講師
1981-84年(昭和56-59年) ザルツプルグカレッジ エッチングワークショップ主任
1986-89年(昭和61年-平成元年) インターナショナルサマーアカデミー、ザールラント、水彩主任
1993年(平成5年) Niederbayern, BMW主催版画シンポジュウムEAST ‘MEETS WEST’主任
1998年(平成10年) ドイツ バイエルン州BadReichenhallにて没、青山に眠る
コレクション
オーストリー文部省
オーストリー、ザルツプルグ市文化庁
オーストリー、ザルツプルグ市立大学 図書館の天井壁画
ドイツ、パド、ライヒェンハル市立病院
受賞経歴
芸術家の登竜門であるザルツプルグ市のコンクールで1等及び2等獲得。
その際、画家オスカー・ココシュカ氏の目に留まり、当時の「ギャラリーウェルツ」オーナーへオスカー氏が「この青年は将来性があるから作品を扱いなさい」と助言。ヨーロッパで人気を博すきっかけとなる。
ザルツプルグ市の版画工房協会最優秀賞受賞。