「第5回 燁々展」(主体美術会員)
作家名(50音順)
有馬久二・石井公彦・伊勢正史・故 磯村敏之・佐藤善勇
続橋守・手塚國彦
燁々展の軌跡
燁々展のメンバーは有馬久二、石井公彦、伊勢正史、磯村敏之、佐藤善勇、続橋守、手塚國彦の具象作家で結成され、それぞれ独自の画風をもち、その作品は多くのファンを魅了しております。
燁々展の前身である檸檬展は、主体美術が創立した1964年の2年後に創立会員の主要メンバーである城所昌夫、倉石隆、塚谷政義、手塚益雄、渡ケ敷唯信、中島保彦、吉江新二の7名によって設立され、69年に磯村敏之、賀川忠が加わり魅力あるグループ展としてメンバーを交替しながらも銀座の東和画廊で息長く展覧会を開催してきました。その会も2003年の第37回展をもって最終会とし、檸檬展の作家4名に新メンバー3名を加え、”具象作家”による燁々展が、また新たにスタートしました。
2008年で第5回展を迎えますが、檸檬展、燁々展の中心人物として活躍してこられた磯村敏之氏は2007年11月2日にご逝去されました。ご冥福をお祈りするとともに、遺作を展示させていただきます。
画廊ごあいさつ
あけまして、おめでとうございます。新春を飾る展覧会として、主体美術の具象作家7名による第5回燁々展を開催いたします。各作家の個性ある作品をお楽しみいただければ幸いです。
作家紹介 磯村敏之
1927年(昭和2年)
6月19日愛知県刈谷市に生まれる。
1948年(昭和23年)
東京高等師範学校芸能科油絵に入学。
自由美術家協会展に「渋谷の風景」を初出品し、以後連続出品。
1950年(昭和25年)
大村連、加藤一らとグループ金曜会を結成。
昭和32年頃まで、森芳雄、大野五郎、中島保彦、などの出席を得て毎月、研究・合評会を開き、昭和27年には、第一回金曜会展を開催。(以後、昭和60年23回展まで続く)
1952年(昭和27年)
東京高等師範学校を卒業。
東京都公立学校教員となる。
1955年(昭和30年)
自由美術家協会会員となる。
1959年(昭和34年)
初めての個展(銀座サエグサ画廊)。以後、昭和53年まで、名古屋丸栄百貨店、新宿ケニア画廊、渋谷西武百貨店、新宿紀伊國屋画廊、神田あかつき画廊、名古屋画廊などで12回開催。
1960年(昭和35年)
第4回安井賞候補選抜展に出品。以後、第11回、12回、13回、14回、16回安井賞展に出品。
1964年(昭和39年)
自由美術家協会を退会。
主体美術協会の創立に参加、会員となり翌年第一回主体展に出品。以後、平成19年まで毎年出品。
1969年(昭和44年)
第3回檸檬展に参加。以後、平成15年の第38回檸檬展(東和画廊、銀座アートホール)まで出品。
1974年(昭和49年)
現代日本美術選抜展(栃木県立美術館)に、「1967(ベトナム)」を出品。収蔵さる。
1977年(昭和52年)
第11回現代美術選抜展(文化庁主催)に出品。
1979年(昭和54年)
教職を辞める。
個展(ぎゃらりー・コーノ)以後、平成2年まで毎年開催。
1983年(昭和58年)
磯村敏之1948~1983展(刈谷市美術館)開催。「武甲山」(1982年制作)が収蔵さる。
1987年(昭和62年)
第2回日本の海洋画展(銀座アートホール、東京芸術劇場)開催。以後、平成9年の第12回まで開催。
1990年(平成2年)
特別陳列 磯村敏之(渋谷区立松濤美術館)開催。
1991年(平成3年)
個展(フジヰ画廊モダーン)開催。
1992年(平成4年)
個展(名古屋・名鉄百貨店)開催。
1993年(平成5年)
「1+4還(わ)の会」展(フジヰ画廊モダーン)開催。
個展(フジヰ画廊モダーン)開催。
1994年(平成6年)
第22回主体美術武蔵野展開催。
個展(名古屋・名鉄百貨店)開催。
「1+4還(わ)の会」展(フジヰ画廊本店地下)開催。
1995年(平成7年)
第23回主体美術武蔵野展開催。
個展(地球堂画廊)開催。
1996年(平成8年)
個展(銀座アートホール)開催。
個展(名古屋・名鉄百貨店)開催。
1997年(平成9年)
第25回主体美術武蔵野展開催。
画集刊行記念展(日本橋三越)開催。
画集刊行記念展(名古屋・名鉄百貨店)開催
「ISOMURA 磯村敏之画集」より