1937年(昭和12年)神奈川県生まれ
1959年(昭和34年) 武蔵野美大 西洋画科卒
「現代日本美術展」及び「JAN展」出品
日本美術家連盟会員
◆〔死〕と〔無〕は同意語だと、私は思う。身近に死を見ることもあって、その思いは募る。人は誰もが〔死〕に向って生きている。つまり〔無〕へ。宇宙を構成する星々たちも同じように誕生と消滅をくりひろげている。
夜空の星を仰ぎ見ていると、いつか遥か彼方の大宇宙に想いを馳せる。そこで繰り広げられる〔生〕と〔死〕の壮大なドラマ、美しく、厳粛な光と闇のめくるめく営み。それらは、私の想いをふくらませ、〔生命〕の有り様と、私の旅の行方を示してくれる。地球という一個の惑星に身をゆだねて、今、私はその旅の途上にある。この作品を〔無への序章〕としたい。