第四十二回 筆禅會展 併催 山岡鐵舟他
ご挨拶
ご清祥のことと拝察いたします。 さて、来たる令和8年は鐵舟居士生誕190年に当たります。居士は、当時流行の形ばかりの書を批判、無心の書を挙揚しました。 私共は、心境、入木の術ともに未熟ではありますが、古人の目指した書の真髄に少しでも近づくことができればと思い、会を重ねております。 ご来場賜り、ご叱正のほどお願い申し上げます。
併せて、会員の指針となる先人の遺墨の展示も致します。
2025年12月 筆禅會 会長 横田貫厚
筆禅道
筆禅道とは、筆で禅を行ずることである。 禅といっても、当たり前の人間生活を離れてはない。 それは自己の当面した、いま、ここになり切ることである。 なり切るとは、ちょうどコマがフル回転して、あたかも静止しているがごときもの。 そこを「無心」と云い、その「無心」を「断處皆連、連處皆断」として、正念相続することである。 書を通してそこを自覚的に行うのが、筆禅道である。










