『薔薇に秘めた想い』
御挨拶
フランス王妃マリー・アントワネットが追い求めた美と豊かさに迫る特別企画展『薔薇に秘めた想い』を開催します。
本企画展では、マリー・アントワネットの私的な宮殿として知られるプチ・トリアノン宮殿の庭園をモチーフに、王妃の博物蒐集室付き画家として仕えた“花のラファエロ”と称賛されるピエール=ジョゼフ・ルドゥーテの貴重な作品の数々を紹介。ルドゥーテの作品を通して、華やかな宮廷生活の背後に潜む運命と歴史、そして薔薇に託された王妃の想いをご体感いただけます。
2025年9月 アートプロデューサー 松岡久美子
マリー・アントワネット(1755~93)
オーストリア大公マリア=テレジアの娘、ルイ16世の妃。浪費癖などで国民の反感を買い、スキャンダルも多かった。革命期には反革命派の中心とされ、恐怖政治下の1793年10月に処刑された。「世界史用語集」編集:全国歴史教育研究協議会
ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759~1840)
13歳の頃“花の画家”ホイスムの作品と出会い、“花の絵”の世界に魅了される。その後、植物学者レリティエの提案で植物図譜制作の仕事を始めると、実力を開花。“近代バラの母”とも呼ばれたナポレオン皇妃ジョゼフィーヌからも熱烈な支援を受け、代表作『バラ図譜』〔Les Roses〕(1817-24年)を完成させる。
■アートプロデューサー松岡久美子のプロフィール
・1994年3月~2025年(32年目) ラリス株式会社設立(今年で32年目)代表取締役社長として現在に至る。
・2011年2月~2025年(15年目) 内閣府認定「特定非営利活動法人日本国際文化遺産協会」設立。 理事長就任(理事17名・監事2名)
・2012年3月 ブータン王国国王のジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下が理事長を務める NPO「Kidu FOUNDATION」と「特定非営利活動法人日本国際文化遺産協会」提携。
[受賞歴]
2003年/「西本願寺御影堂大修復」プロジェクトを企画し、NHK及びNHKエンタープライズ21から「社長 特賞」を2度受賞。 2004年/「西本願寺御影堂大修復」プロジェクトに関連し、スロバキア・コシツェ市で開催した「アーキフィルム・テレビ祭」にて「コンツェ市長賞」を受賞。 2013年/「文化人・芸能人の多才な美術展」を企画・運営し、文化庁長官より「感謝状」を受賞。 2015年/「文化人・芸能人の多才な美術展」を企画・運営し、文化庁長官より2度目の「感謝状」を受賞。 2020年/「文化人・芸能人の多才な美術展」が東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から感謝状を受賞。 2021年/文化庁より、「文化庁長官賞授賞」を受賞。