紺野寿子絵画展 ~色彩の旅路~
“A Journey Through Colors: Paintings by Hisako Konno”と題してお孫さんの松﨑裕子さんにより、第53回麻の会展の併催展として1階B室で開催する紺野寿子さんの遺作展です。
ごあいさつ
本日は「紺野寿子絵画展―色彩の旅路―」をご高覧いただき、心より御礼申し上げます。 祖母、紺野寿子は、1927(昭和2)年8月、台湾の高雄に生まれました。幼少期より美術を愛好し、30代後半頃から本格的に油彩に取り組みます。静物画や風景画を得意とし、欧州の旅先から自宅の庭まで、さまざまな景色に潜む色彩を発見しては、自身のモチーフにしていきました。 麻の会には1975年、第6回展より参加し、2018年まで39回の出品を重ねました。“40回目”の出品となる今回の個展では、2000年頃から晩年までの麻の会出品作品を中心に展示しています。 さる1月23日、長年にわたり師事しました伊能洋先生がご逝去されました。生前の洋先生からいただいた温かな眼差しのもと、祖母は絵画とともに生きる日々を愉しむことができました。 今日までご指導を賜りました伊能洋先生、琢先生、祖母の生前にご厚情を賜りました伊能アトリエの皆様、本展の開催にあたりお力添えくださいました皆様に、深く感謝申し上げます。
2025年6月 松﨑 裕子