第四十回 筆禅會展 併催 没後120年記念 高橋泥舟居士展 ―幕臣にして至誠一貫、気韻生動の書―
2024年1月16日(火)~21日(日) 11:00~18:30 最終日は16:00まで
ご挨拶
ご清祥のことと拝察いたします。 唐代の書家、孫過庭は、「古へは質にして、今は妍なり」と。その質を本質美として観照し、さらに書聖王羲之系統の臨書を軸に稽古を重ねてきました。 それぞれが入木の術に於いて至らざるところは多々あると思いますが、故寺山旦中先生の御指導を今も大事にして、本物の書を希求する心意気を少しでも表現できればと思い、展覧いたします。 御高覧賜わり、ご叱正のほどお願い申し上げます。
2023年12月 筆禅會 会長 横田貫厚
筆禅道とは
筆禅道とは、筆で禅を行ずることである。 禅といっても、当たり前の人間生活を離れてはない。 それは自己の当面した、いま、ここになり切ることである。 なり切るとは、ちょうどコマがフル回転して、 あたかも静止しているがごときもの。 そこを「無心」と云い、その「無心」を「断處皆連、連處皆断」として、正念相続することである。 書を通してそこを自覚的に行うのが、筆禅道である。