小島和夫展―記憶の場所
2021年11月29日(月)~12月5日(日)11:00~18:30 初日14:00より 最終日16:00まで
展覧会に寄せて
①なつかしい風景や人びとを探しての旅……
モロッコの市場の香辛料の匂いや喧騒、ポルトガルのバターリャにある修道院の静寂、ローマ・テルミニ駅に佇む人びと、モスクに集うウイグル族…民族と歴史・風土が奏でる光と陰。150号6点を中心に構成します。この5年程の制作期間は わたしの70歳前半の時間とダブります。
②3年前 故郷 室蘭の「ふるさと大使」になりました。来年は開港150年、市制100年となるそうです。
これを機会に想い出多い海や霧を「モルエラニの海」のタイトルで連作を試みました。30~20号6点をご覧いただきます。
③私たちは現在コロナウィルスという未曾有の経験の中におります。そして不幸にも少くない方達がその犠牲になっております。
貴重なお生命の鎮魂の気持ちを旧作「津軽地蔵譜」から100号2点を飾ることで表現します。
ご不自由な時期ですがご覧頂けたら幸甚です。
2021年11月 小島和夫
小島和夫 日本美術院特待(日本画)
経歴
1945年室蘭市生まれ。
1970年東京藝術大学日本画専攻卒業
同年 院展初入選
1975年個展レ・スポワール展
1981年春の院展奨励賞受賞(01、08、14)
1982年セントラル日本画大賞展招待出品
2001年院展奨励賞受賞(03、07、13、14)
2015年公募団体ベストセレクション展
個展11回。室蘭ふるさと大使。