-縛⇔風-　田嶋祥行油繪展

展覧会によせて

　ここ十年間の作品です。
　人間の善事、悪事から始まっての心、質を描く事に専心している。
　それらから昆虫や爬虫類になったり、外骨になったりしている。庭にいる虫たちは一年が一生のもいる。草花も一年だ。そして自然に縛られながらも、風雨に吹きさらされて終わる。一年々々で締め括れる美しい姿。
　世相に縛られ、家族に縛られ、自由を奪って絵画に縛られる。人生過程、生きざまを作品に反映したい。いろいろの意味を含めてこれからも葛藤することだと思う。

2020年2月　田嶋祥行