星 兼雄展 アラブに寄せて 併展 不安のヴィーナス
個展によせて
今回も展示会場が二室に別れていることから、二つのテーマを併展する形をとって開催します。
第1室は「アラブに寄せて」と題して、惨禍を極めるシリア情勢を念頭に、エジプトやヨルダンなどの情景を静物画を交えて150号から6号の小品までで13点を出品します。
これは4年前に、オマーン・スルタン国大使館で開催された、アラブ外交団主催のアラブウィーク2015『アートで結ぶ友情:日本人芸術家によるアラブ世界の印象と表現展』に招待出品した折に、好評をいただいたことに想を得たもので、各作品にはそれぞれに思いをこめたコメントを付けて展示します。
第2室は、長年続けてきた、現代社会に内在する不条理や、己の不安感をエロス(生)とタナトス(死)に重ねていろいろなヴィーナスを借りて表現した、150号~25号の作品9点で構成します。
2019年3月 星 兼雄
星兼雄画歴
神奈川県美術展で準大賞受賞3回、神奈川県立近代美術館賞2回受賞(作品買い上げ)、ジャパン大賞展で佳作賞受賞、東京セントラル美術館裸婦大賞展で優秀賞受賞(亀谷美術館作品買い上げ)。
安井賞展6回入選、東京セントラル美術館油絵大賞展、上野の森美術館大賞展、浅井忠記念賞展、小磯良平大賞展などに入選。
明日への具象展2回、具象絵画ビエンナーレ、読売新聞社主催「日本秀作美術展」などに選抜出品。
中国南京美術館「2010年日本の絵画展」、アラブ外交団主催「日本人芸術家によるアラブ世界の印象と表現展」、オマーン・スルタン国大使館などに招待出品。
画集『不安のエロス』、画文集『油彩・尾瀬』出版。
月刊「嵯峨」誌に[尾瀬・四季を描く]連載。
現在、国画会会員、日本美術家連盟会員、よみうりカルチャー講師、魚沼市・魚沼特使。
個展16回開催。