一木平蔵展 ─91年の画業─
2018年12月24日(月)~12月28日(金) 11:00~18:30 初日は16:00より 最終日は16:00まで
1982年 北九州美術館でそれまでの画業を回顧する「一木平蔵」展 が開催された。同展図録には50年代から 自由美術協会に注目してきた 評論家 針生一郎 が寄稿し、 50年代の半抽象的風景画から海外経験を経て、明るく単純化された 色調と流動的形体による風景画へと展開した一木の作風を振り返り、戦後日本の目まぐるしく芸術概念や様式が変化した中 にあって「足もとの一点に立ち止まっているように見えて、歩一歩粘り強く深化と展開をしてきた作家たち」の一人として一木を評価している。
初期から眼前の物が時の流れの中で変遷していくこと、現代文明によって自然が奴隷化していることを表現する作品を描いたが、欧州中東旅行以後、色調が明るくなり、伸びやかな抽象的フォルムによる作風へと展開した。
(日本美術年鑑 抜粋)