伊藤輝巳〈花と言葉そして風〉展
ご挨拶
長崎五島列島の教会を描く。
上、下 五島の島の隅々に建つ51の教会を巡った。 目にみえる形でキリシタン弾圧を逃れた信者達の信仰心が教会(天主堂)の建物として在った。山の上にあるにもかかわらず1人1人が石を切り出し運び建てた「頭ヶ島教会」。漁師の信者達が漁で釣った小さな魚の代金を集め建てた教会。
どの位の時間と労力が かかったのだろうか。揺るがない深い信仰心、信者達の団結の力と思いやり、労りの心を想った。
聖堂に入ると内は静かな情熱と祈りに満ちていた。私はなぜか喜びに包まれている事に気がついた。明るい外に出ると眩しい長崎の大気の中に凛と建つ信者達の心意気を感じた。
2018年を生きる1人のカトリックとして感謝と尊敬と祈りを込めて描きたい。
2018年8月 伊藤輝巳
略歴
1983年集英社ブックカバーデザイン賞佳作
第29回昭和会展出品(日動画廊)、ギャラリー八重洲・東京、スペースパウゼ、
薔薇画廊、教文館、月光荘、ギャラリースペースQ個展
●ヘンリ・J・M・ナウウェン(いのちのしるし)
高橋たか子・訳、アンリ・カファレル(神・このもっとも曲解された名)装丁
聖歌CDジャケットデザイン 女子パウロ会出版部
深井智朗・著(希望の力)装丁 教文館出版
森一弘・著(人が壊されていく・日本社会と人のありようを考える) 装丁 女子パウロ会
近藤勝彦・著(喜び祝い喜び躍ろう)装丁 教文館出版
(時間について100の言葉) 女子パウロ会出版
小林敬三(雪の夜) 女子パウロ出版部
佐々木勝彦(共感する神) 教文館出版
2015年手帳 女子パウロ会出版
2016年手帳 女子パウロ会出版
伊藤千尋(今こそ問われる市民意識~私に何ができるか~)女子パウロ会出版
2017,18年 カレンダー 女子パウロ会出版
2019年 カレンダー 女子パウロ会出版予定