荒井 健 & 有田美津子 師弟展+中野敦子フォーク・アートコレクション
ご挨拶
銀座アートホールとは個展はじめ,美大卒業制作展,グループ展,などなど四半世紀以上の長いお付き合いを頂いております。
この度の3人展は荒井健(染色造形家)による墨染とバティック作品,有田美津子(繍墨画)はNY展より自己発進したての作品群によるかつての恩師とのジョイント展である。
加えて,中野敦子は 増山(今回展プロデュース)と共にインドネシアの村々.秘島探訪しつつ収集したフォーク・アートのコレクションを展開します。
本展は 3人+プロデューサー・夫々からの美のメッセージをお届けします。
昨日・今日そして明日へ…また,昨日,今日,…
できるだけ,昨日に逢い,できるだけ,明日に伝えたい。
2017年2月 プロデューサー 増山 紀代
増山 紀代 (ますやま きよ)プロフィール
・1941年 生 富山県出身
・東京芸術大学美術学部工芸科卒
・スンバ島(インドネシア諸島)を拠点に原始機藍・茜染輪状経絣を通して染織造形を展開
・各地美大講師・グループ主催など後進の指導
・世界各地フォーク・アート探訪36年
・個展・グループ展, 多数
・紺綬褒章拝授
荒井 健 (あらい けん)プロフィール
・1941年 生 静岡県出身
・東京芸術大学美術学部工芸科大学院1期生卒
・美大教授・後進の指導・染色研鑽
・インドネシア・バリ島にてバティック制作
・日本ではシルクスクリーン,手描墨染など,制作多数
西アフリカ,中国民族文化研修
・個展,メキシコ日本展 出展
・グループ展多数
・日本各地にて〝アートの流れ〟展開
高松・松山・富山・静岡・東京
中野 敦子(なかのあつこ)ご挨拶
増山先生のインドネシアのフィールドワークに同行し、現地の村々を歩き、作り手から直接譲っていただいたバティックやバスケタリーのコレクション。
庭先で楽しそうにお喋りをしながら、熟練した手がバティックを描きシダ植物茎を編んだアタ(=カゴ)を編む様子に感動を覚えました。自然素材を工夫したバスケタリーや手びねりの陶器などなど…はにかみながら、それでも得意げに見せてくれた作業の数々。
手仕事のぬくもりと伝承の現場を歩き求めたインドネシアの息吹が届きますように。
有田 美津子(ありたみつこ)ご挨拶
この度、展覧会を恩師の荒井健先生とご一緒にさせていただくことになりました。大変嬉しく光栄でございます。
ある時、馬の絵を描いておりまして、そこに刺繍を入れることにより画面に奥行きや広がり、立体感がでて気持ちよく作品が創れることを発見しました。日本刺繍を追求してやっと道を見つけたのが繍墨画です。
作品は、昨年9月にニューヨークでの初めての個展で発表したものです。
どうぞご高覧賜りたくご批評よろしくお願い申し上げます。