マークエステル展
主催:株式会社 H&T
ご挨拶
例年に引続き今年も銀座アートホールでマークエステル展を開催させていただく運びとなりました。
フランス出身の作家マークエステル氏は、1970年に初来日した際、京都で水墨画の滲みに魅せられ、その美しさを油彩で表現することを決意し、画家となりました。人知を超えて生まれる滲みの世界は、観る者の心を解放させ、豊かな色彩の調和は、愛の心を喚起させる魅力に溢れています。
日本神話のテーマをライフワークとし、2006年には七カ国語に翻訳した画集「日本神話 by MARCETEL」を通して古事記を世界に紹介してきました。そして神話の代表作品を全国の神社へ奉納し、その数は現在168社に及びます。現在、奉納の記録をまとめた画集「日本神話の愛の道を巡る」の出版準備を精力的に進めていらっしゃいます。
今企画では、油彩画をはじめ漆、ガラス工芸、陶器等、代表作を一堂に展示いたしますので、是非ご高覧くだい。
2017年3月 株式会社H&T 代表 濱﨑 佐知子
マークエステル・スキャルシャフィキ氏 略歴
1943 パリ生まれ。
1950 家族で南仏コートダジュールのエズに移住。
フランスのホテル協会会長である父が経営する「カップエステルホテル」で7 歳から50 年過ごす。ホテルには世界の著名人が訪れ、若き日の彼の感性を磨いた。
近くに住んでいたシャガールは「君は絵描きに向いている。是非画家になったらいい」と勧めた。
1960 パリ大学で経済学部で経済学学士号を取得した後、ボザール美術学校とカモンド美術館で学ぶ。
1968 ラオス・フランス大使館勤務。翌年、モーリス・シューマン外務大臣の秘書となる。
1970 大阪万博に訪れ、清水寺の水墨画の滲みの美しさに感銘を受け、画家に転身。岡本太郎氏との交流が始まる。誕生日が同日で16 回共に祝う。
1981 来日を希望されていたグレース王妃を神戸ポートピア博覧会に案内する。
チャーリー・チャップリン、ビートルズ、ケネディー家、ポンピドゥー家、デビッド・ロックフェラー等と交流を深める。
1987 アフリカ及び、アジアの子供達の支援を開始。
現在、トーゴ、ブルキナファソ、モザンビークで4 つの学校を運営。
1989 盛田会長の好意により銀座ソニービル全館使用の個展を開催。
1996 伊勢神宮、出羽三山神社より作品奉納の依頼を受けたことを機に全国の神社への奉納を決意。
2006「日本神話 by MARCESTEL」を出版。
2007 神道文化会より文化奨励賞を受賞。
2008 上野の森美術館にて個展。
北京の坦博美術館に常設スペースオープン。
2009 南仏RETIF 美術館オープニング企画に出展。
2010 上海万博にアートディレクターとして参画。
2011 三浦美術館(松山)にて個展。作品映像を舞台芸術化「神代音絵巻 ~むすひ~」(高松)
2012 作品映像を舞台芸術化「神代音絵巻 ~えひめ~」(松山)
2013 出雲大社「平成の大遷宮」奉祝奉納公演「絵と音と舞のコンサート~出雲に捧ぐ~」に作品映像提供。
2014 下村博文文部科学大臣より「文化関係者文部科学大臣表彰」を受賞。
2015 九州国立博物館、横浜市大倉山記念館、さいたま市文化センター、クリエート浜松、あわぎんホールにて個展。
2016 大東市立総合文化センター、高松シンボルタワー展示場、クリエート浜松にて個展。
2010年より銀座アートホールにて毎年個展。
パリ、ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、北京、上海等、国内外にて個展多数。
サロン・ドートンヌアジア代表。