両澤 譲 展

ご挨拶

　前回2011年は、東北大震災と福島原発の影響下真只中での個展であった。
　当時は眼を閉じると津波の押し寄せる映像と不気味な音が溢れてくる中での制作で、その当時色紙を使っての破っては貼るの繰り返しが始まっていて、油絵は直感的に色と形を自由に放出させる実験的と言っても今も変わらぬ事ですが、個展には震災の影響を直に受けたと思います。
　あれから3年を経て、現時点は少しでも前進と言える追求だったのか、その姿が少しでも見えて来る「展」で在りたいと願って居る処です。

2014年7月
両澤 譲

「循環」1,200×2,400