東京・銀座8丁目 大きな窓から外光が入る明るい展示場をもつ大型画廊

東京銀座のレンタルギャラリー 銀座アートホール
facebook twitter mail
ブログ

大久保まさかね個展 ー野の仏 草ー

2013年11月18日(月)~11月24日(日) (11:00~18:30 初日は14:00から 最終日は16:00まで)

ごあいさつ

 野にある石仏と仏教精神と、どんな関係にあるのか? と問われても、私には答えることは出来ません。ただ、人々の歓び、悲しみ、とりわけ願いや祈りと深くかかわっていると思います。祈りは現世利益であれ、死せる者への追悼であれ、どこかで超越的なものにつながるものではないかと愚考いたします。

 露霜に打たれ、苔むし、朽ちて行く石の仏たちに惹かれたのは、ハイティーンの頃からのようで、古いスケッチブックを繰るとそれらに出会います。浅はかなものでしょうが、今、それをテーマとして描きたいと思い立ち、いくつかの石仏たちとの対話の中から、今回の画が生まれました。

 多くの石仏は、仏像の図像的規範に則ってはいないもののようで、私も図像的規矩は重んじていなくて、ただ、それぞれの石仏の持つ魅力に惹かれ、従って、その石仏がどの種類の仏像に関するものか、知らぬままに接しました。たまたま、その石仏に如意輪観音などの文字が刻印されている時には、それを画題として記しました。

 石仏の概念は曖昧で、板碑や五輪塔、庚申塔や神像までも含めること、しばしばであるらしい。だが、一枚、道祖神を描いた他は、すべて如来や菩薩を現すものと観念して、私は描きました。

 見るに値する画だと主張するものではありません。ただ、懐かしい友の珍しい組み合わせの邂逅を願っています。

2013年10月
大久保 雅攝

作品・展覧会の様子

銀座アートホール

〒104-0061
東京都中央区銀座8丁目
110 番地高速道路ビル
(銀座コリドー街)

営業時間:11:00〜18:30

笠原グループ司株式会社
03-3571-5170
メールでのお問い合わせ