大久保まさかね個展　ー幼い日々とー

ご挨拶

　宗達やピカソ等多くの画家達の影響を受けて来たに相違ありませんが、意識としては、ヒトのマネはしない、自分のマネもしない、と軽薄に自己否定を重ねて描いているつもりです。客観的には狭い穴の中でブツブツ言っているに過ぎないのか？自分には判りません。
　ご覧になる貴方が判断して下さるものと考えています。今年同様、応援団の方々のお力で、来年も個展を開きたいものです。
　花や蝶やの美しいとされているものに背を向けて、いやらしいもの、怖いもの、汚いとされるもので幼稚な心の琴線に触れたことどもを、遠い記憶をたぐりよせて追体験してみれば、たとえば昆虫は4本足でなければウソになります。
　それはともかく昨年は、懐かしい友の珍しい組合せの邂逅が幾組も出現し、歓談されるのを横目で見、時に、その輪に入ることを得て、愉しい1週間でした。今年もそれが再現されればと願っています。

2012年10月
大久保 雅攝